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烏龍茶の世界(台湾篇)

  • yuri
  • 2021年8月9日
  • 読了時間: 4分

烏龍茶、今夏は台湾篇。

中国でもたくさん烏龍茶があって、まだまだ勉強しなければというところでしたが、

続いて台湾烏龍茶。

中国の烏龍茶と同じような名前のものもあるけれど、

かつてのルーツは一緒だけれど、

もう今では別物と思った方がいい、そんな茶の種類もあるみたい。

さぁ、お茶をいただきながら楽しく学びます。


意外なことに、台湾のお茶の歴史は中国のようなイメージではなく、

200年余りとそこまでは長くないというのです。

意外ですよね。

その中でも一番歴史があるのが、烏龍茶らしい。

台湾の文山包種茶は有名ですが、

その包種茶は、四角い形に紙で包まれているのがルーツでその名がついたと聞いていましたが、1873年に包種茶が始まった際には、台湾産の烏龍茶を福建省に戻して燻製して花茶にしたもののことだったという説もあるらしいです。

元々は花の香りをつけていたという説もあるけど、今は茶樹からの自然な花の香りのみを活かせるように仕上げられているらしいです。華やかで爽やかでおいしい包種茶のルーツとしては、少し頷ける話ですね。

その後、日本統治時代も影響して緑茶や紅茶の製造多くなったという事ですが、70年代後半から台湾国内の政策もあり烏龍茶の時代に戻り、カフェ<茶館>が広まっていったようです。紫藤廬(ツートンルー)という茶芸館もとても有名らしいく、いつか、訪れてみたいなぁ。

実は茶海をつかってお茶を淹れる、茶海双杯法や聞香杯も1980年代ごろに生まれているらしく、意外と最近だなと。

今回のレッスンでいただいた、有名台湾青茶は以下の通り

文山包種茶(条型)

台湾北部の坪林エリアが産地としては有名。

発酵度は15-20%と非常に浅めの烏龍茶で、“清茶”とも呼ばれます。

茶名の由来は、皇帝に茶を献上する際に紙に包まれていたからという説が一般的。



凍頂烏龍茶(半球状)

台湾中南部の南投県鹿谷郷

発酵度は20-30%と比較的浅め。福建省の茶の苗木を持ち帰り凍頂山で栽培したことから始まったといわれている。夏にウンカの影響を受けた茶を、「貴妃烏龍茶」「蜜香烏龍茶」などとして製茶している。





東方美人

台湾の夏に作られるお茶。6月上旬にウンカの影響を受けた茶葉からのみ作られるお茶。ウンカが噛んだことにより茶より発生する酵素が風味を変えて甘み豊かになるという不思議なお茶。発酵度は烏龍茶の中でも一番高く紅茶に近い味わいを出します(70%程度)。製茶した茶葉も五色茶と呼ばれるくらいに茶葉の色合いが豊かでなんだか面白いお茶です。ウンカの影響をうけた若い小さな茶葉を手摘みでコツコツ摘むので非常に手間暇がかかるためコストも高くなるお茶。若い葉を使っているので風味を楽しむためには、渋みが出すぎない80-85℃程度に温度を落とすとよさそうです。




木柵鉄観音

もともとは福建省の鉄観音種で作られていたが、今は他の品種でも作られているようで、鉄観音種で作っているものを、正叢鉄観音と区別して呼ばれるらしいです。発酵は高めの30-50%。なんと今では木柵鉄観音も木柵エリア(台北の東付近)ではなく、梨山などの黄山でも作られていたりするらしいです。正直色々ややこしい・・。



高山茶

1000m以上の場所で作られるお茶をこう呼ぶらしく、阿里山、杉林渓、梨山、玉山、大う嶺、福寿山などいろいろなエリアで作られています。特に梨山、大う嶺、福寿山などの2,000m以上の産地の場合は高冷茶と区別されるという。


↑こちらは、阿里山茶


金萱(台湾12号)

ミルク烏龍とよくいわれている気になるお茶の品種。本当にミルキーのような風味がするから不思議。比較的新しい品種で生産性が高く安定生産できるお茶としても知られているようです。




四季春

こちらも比較的新しいお茶で、成長力が強くて、生産量も多いお茶とのこと。名間四季春などと呼ばれて売られることもあるが、南投県名間で四季春品種で作られた烏龍茶をそのように呼ぶという。



上記で見てきた通り、台湾の烏龍茶、いえ、

中国含めですが、茶名と品種名、エリア名などがとっても複雑で、

まだまだ勉強しないといけないと痛感・・!

難しいことはさておき、

いえ、ゆっくりじっくり学ぶとして、おいしいお茶をいただきながら、楽しく過ごしたいと思います。



Have a happy lovely tea time!!

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